武蔵野音楽大学にて声楽を学び、同時に表現術、発声、発音法を習得。
身につけた発声・発音のスキルは、その後自らの講演、研修のみならず、ビジネスパーソンの
スピーチ・プレゼントレーニングはもちろん、セミナー講師やテレビ局アナウンサー、
ニュースキャスターなど「話すことのプロ」への発声、発音指導にも生かされている。
卒業後、日産自動車ミスフェアレディ（現日産PRスペシャリスト）として勤務の後、
同社研修センター講師として人材教育活動を開始。大手人材派遣会社教育部長を経て、
1990年人材教育及びイメージコンサルティングを専門とする株式会社大森メソッドを設立する。

株式会社大森メソッドを設立したその頃はすでに、接客・接遇、ビジネスマナー、
コミュニケーションスキル、セールステクニック、セルフコントロール法、
実習・ロールプレイング法、グループワークのあり方、ワークショップ手法など
多様な研修ノウハウを体系化し、780ページ以上にわたるマニュアルとして集約した
大森ひとみ独自の指導法＝大森メソッドを完成していた。

数多くの企業研修で出会う経営層の外見や立ち居振る舞いと、一方でメディアで目にする
欧米のキーパーソンの巧みなプレゼンテーション術、計算し尽くされたプレゼンスとの
ギャップに危機感を覚え、将来日本のビジネスパーソンの競争力を増すためには
アピアランスとプレゼンテーションの強化が不可欠と感じ、
ニューヨークにてイメージコンサルティングのスキルを学ぶ。
1990年からはイメージコンサルタントの世界最大組織、25年の歴史を持つ
AICI国際イメージコンサルタント協会（本部アメリカ）東京チャプターの中心メンバーとしても
活動し、2010年まで会長を務める。その間、日本では数名に過ぎなかった会員を100余名まで
拡大するなど、AICIの飛躍的な発展に貢献する。

2004年、著書「男の仕事は外見力で決まる（幻冬舎）」により、外見を戦略的に活用する
重要性を提唱。「男の服装はおしゃれではない、自分アピールの戦略だ」という概念規定を
投げかけ、日本における今日の外見重視のトレンドをつくった。
イメージコンサルタントの認知が進み、企業からの講演・研修依頼が増え始めたのもこの頃になる。

2005年に日本ではじめてAICIにおけるCIP＝イメージプロフェッショナルに認定され、
2010年にはインターナショナルボードに就任。活動の場を世界に広げ、日本をはじめ
57ヵ国のイメージコンサルタントの教育に尽力する。
同時にイメージコンサルティングの世界的な広がりに貢献した人に贈られる
AICI 「ジェーン セガーストローム賞」を受賞。
そして2011年、過去わずか8人、AICIの最高位である9人目のCIM＝イメージマスターに
認定され、日本人としてはじめて世界のイメージコンサルティング界を代表する一人となる。

企業向けイメージコンサルタントの第一人者として、大手一流企業や官庁などに向け、
ビジネスを成功に導くコミュニケーションスキルとしての「外見力」研修・講演、
ブランディングセミナー、ビジネスマナー研修、接客サーベイなどを展開。
さらに日本ロレックス、ジョルジオ・アルマーニ・ジャパン、ゲラン、パルファム・ジバンシイ、
シスレー、ショーメなど一流海外ブランドの店長・スタッフのブランディング研修も数多く手がけ、
エクセレントな接客を生みだすトレーニングメソッドには定評がある。

ビジネスエグゼクティブ、起業家をはじめ医師、弁護士、国会議員などにも多くの個人顧客を持ち、
服装、立ち居振る舞い、プレゼンスキル、スピーチ、行動心理などのコンサルティングを行っている。

シビリティの重要性を認識し普及を進め、P.M.Forni著「Choosing Civility　礼節のルール」
及び「礼節再入門〜不変の原則25」の監修を行い、さらに男性ビジネスパーソンに向けて、
ビジネススタイルはもちろん、姿勢、表情、動作まで非言語コミュニケーションのすべてを網羅し、
その人のポテンシャルを上げ可視化するノウハウをまとめた『「見かけ」が仕事を決める！
（世界文化社）』を出版。近著では、ダイバーシティの意識の高まりを背景に、
「ビジネスファッションルール 武器としての服装術（ディスカヴァー21）」により
女性のビジネススタイルの確立も提唱している。